新型コロナウイルスがアフリカで蔓延すると危険

新型コロナウイルスがアフリカで蔓延すると危険

WHOが、新型コロナウイルスをパンデミックスと指定したことによって全世界で感染が拡大しています。
中国武漢で発生したウィルスが、アジアから欧州・米国と感染者を増やしていき南米からアフリカ・オーストラリアという南半球にも感染の中心が移ってきているのです。

 

新型コロナウイルスのアフリカにおける感染状況について

アフリカ54か国の内、既にエジプト・南アフリカ・アルジェリアといった半数を超える国から感染者が出ているとの報告がWHOに届いています。
感染者数は、欧米諸国のような爆発的な伸びはしていないのですが、感染が広まることになると医療機関の状態が整っていない現況から多くの死者が出るのではないかと予測されているのです。

スーダンは、中国とは大変深い結びつきのある国で、武漢からこの国に来ている人も多かったので感染が広がる危険があります。武漢には多くのスーダン人の留学生がいることでも知られており、帰国することによって感染する人が増えることもあるでしょう。

今のように、感染しても治療法がない状況では衛生状況が完璧でない国々の感染者が大量に発生する怖さを秘めている状況です。

 

新型コロナウイルスの感染抑止を日本ユニセフさんに聞いた

新型コロナウイルスの感染抑止のためには、基本として手洗いなどのウイルスを消毒することと、人の移動を抑制することで感染を防止することしかないと日本ユニセフも注意を促しています。

ワクチンが開発されていない現状では、感染を防ぐ手立てもない状態にあります。
確定的な治療薬も開発されていないので、治療に使う薬もサーズなど既存の感染症に効果があった薬を手探りで使っている状態です。
医療体制に不安があるアフリカ諸国で感染が広まると、欧米をしのぐ数の死亡者がでてもおかしくない状況にあります。
オーバーシュート(感染爆発)の状況が発生した場合、国として重篤な状況になる危機に直面しているのです。

 

感染爆発の重大局面はいつまで続くのか?

パンデミック

「感染爆発の重大局面」はいつまで続くのでしょうか。
現にイタリアで起きている「医療崩壊」を食い止めどう終息させるのかが問題になっているのです。

この状態は他の国でも変わりはないのです。
多くの人々が、治療のために医療機関に殺到した場合、パンデミックスによる医療崩壊が起きる危険性があります。

域内では、新型コロナウイルス対策で南アフリカが3週間外出禁止令を発して行動規制を敷いたり、ケニアでは夜間外出禁止令を発して国内及び国外からのウィルスの流入を必死になって抑えようとしています。
エジプトでは、クルーズ船の関係で多くの感染者が間違いなく発生しているとのことです。

 

アフリカ諸国で問題なのは水や衛生環境の問題

多くの国が発展途上国で、それぞれの国で問題なのは水や衛生環境の問題です。
日本など先進国ではあたりまえの、手を洗うという習慣がないことも安全な水を確保できない弱みとなっています。
2019年において世界人口の半数が水道を使えるようになった言われていますが、いまだに6億6千万人以上の人々が安心して水を確保できておらず、その大半がサハラ以南域内の人々だと言われているのが現状です。

ただ安全な水が確保されないだけでなく、やむをえない事情で不衛生で汚れた水を使うことで、多くの乳幼児が日々800人以上命を落としています。
このような国々で新型コロナウイルスの感染が広がっていくようであれば、多くの人々が中国・イタリアをしのぐ数の死者を出すのではないかとWHOは懸念しており早急の対策をそれぞれの国々に求めており対策が急がれているのです。

 

難民キャンプでは治療すらできない環境に置かれている

都市部とそうでない場所との衛生設備には大きな違いがあります。
また内戦などで住む場所を追われた難民キャンプでは、水道施設や医療施設もなく新型コロナウイルスの感染が広まったとしても治療すらできない環境に置かれているのです。

安全な環境が保てない状況で、大人に感染が広がった場合子供に影響が及ぶのは間違いありません。
感染を広めないように、感染者を隔離することもできないのでエボラと同じような状態になることも予想されます。
安心した水でウイルスを洗い流すこともできない状況では、飛沫感染と言われる新型コロナウイルスが国内に流入を抑えることが最善の策となることは間違いありません。

 

国の中に流入させないことを徹底する必要がある

衛生環境や人々の風習などが感染を広げる大きな要素となっていることがわかってきています。
これらの国々では、まず正しい知識をもって人の命を守るという基本的なことを徹底していくことが最も重要です。
既に行われている行動制限を多くの国が取り入れて、まず国の中に流入させないことを徹底する必要があります。

戒厳令のような思い切った行動制限を徹底できるかが死者を減らすためには必要です。
欧米諸国・アジアの国々が戦争だということを念頭に感染を防ぐ努力をしているように、一人でも感染者を増やさずマスクなどの防止策を指導することも大切になってきています。

 

まとめ

衛生環境に問題がある国々の現在の状況から判断して、今感染が流行している欧米やアジアの国々からの渡航者をシャットアウトすることが一番重要です。
中国が発症となったこの感染症が多くの国々で致命的な影響を及ぼしており先進国の配慮が大切な時期です。
 

最終更新日 2025年5月19日 by leshal