グループホームの背景や役割とは

グループホームの背景や役割とは

最近よく聞く言葉の1つに、グループホームと呼ばれるものがあります。
カタカナであることから、外国から入ってきた言葉であることは間違いありません。
もともとは外国の言葉でしたが、今ではグループホームと言う言葉自体は非常に認知度が高いものとなっています。
これは特定の施設のことを言うのではなく、日本全体にあるものです。

グループホームとは

どのような働きがあるかと言えば、身寄りのない老人や子供などを預かる施設の1つです。
よくある例は、身内のいない高齢者などがこれに該当します。
例えば一人暮らしの高齢者等は、いつ倒れるか分かりません。
またひとりでいると、様々なことで問題が生じる可能性が高いです。
よくある例は、脳卒中などで突然倒れてしまうことです。
脳卒中で倒れてしまった場合には、すぐに対応しなければ一生入院状態になる可能性があります。
それよりひどいのは、命を落としてしまうケースがあることです。
脳卒中になると脳の働きが低下するため、数時間も経過するとそのまま命がなくなってしまうと考える良いでしょう。
それ以外にも、お風呂などに入った時、お風呂の温度と室内の温度に随分と差がある場合には、ヒートショックにより倒れてしまう可能性も否定できません。

認知症になると1人で徘徊するようなことも・・・

力とは少し違いますが、一人暮らしをずっとしていると話す相手がなかなかいないケースも多く、この場合には認知症になってしまう可能性があります。
ある意味認知症も病気と認知されている部分はあるものの、完全に外からわかるものではないため、周りの人もその状態に陥っていなければなかなか気づく事はありません。
認知症になると、例えば1人で徘徊するようなこともあり得ます。
昼間の時間帯に徘徊するならばまだ分かりますが、夜の時間帯に徘徊等をされると、非常に大きな問題になり得るでしょう。
特に大通りなどは車にひかれる可能性があるためかなり危険です。
一方で、小さな子供も1人でいる時間帯が多くなると問題があります。
例えば小学校低学年の子が、親が働いている時に家にひとりでいるようなケースはあるでしょう。
シングルマザーなどがこれに該当します。
静かに勉強やゲームあるいは読書などをしていれば良いですが、料理などをして火事になってしまう可能性も否定できません。
男の子の場合には、いたずらなどで火事にしてしまうケースもあるかもしれません。

放課後だけでも周りの施設の人たちが面倒を見てやることが重要

このように、まだ小さい子供の場合には分別がつかないケースもあるため、やはり大人が見守っていることが大事になるでしょう。
そのためには、グループホームのようなところに入ってもらい、放課後だけでも周りの施設の人たちが面倒を見てやることが重要になります。
大人と子供ではそれぞれ立場が違うものの、いつでも孤独になってしまう環境であることには違いありません。
ではなぜこのように孤独になってしまう環境が出来上がったのでしょうか。
現在の環境を考えると、まず老人に関しては核家族の流れが出来上がっていることに原因があるといえます。
これはどのような流れかと言えば、親の世代と子供の世代が一緒に住まないことです。
かつては、農村部や都会に限らず、親と子供そして孫が同じ家に住んでいました。
その方が、合理的だったからと言えるでしょう。
当然そのような環境にも様々な問題があったわけです。

同人が常に人に囲まれていた

例えば嫁と姑の問題などがありましたが、これが代表的な問題の1つです。
しかし、そのような環境にはメリットも全くなかったわけではありません。
大きなメリットの1つは、同人が常に人に囲まれていたことでしょう。
つまり、高齢者になっても話し相手は常にいたことになり、認知症になる老人もそこまで多くありませんでした。
もちろん老人の中には、認知症になると思いましたが今ほど多くはありません。
これは、やはり人間に囲まれており、常に話をする相手がいることで刺激を受けるからでしょう。
また家の中の決まりがあることも、やはり認知症を患いにくい理由の1つといえます。
そして何より、脳卒中などで突然倒れた場合、よほどのことがない限り24時間以内に家族の誰かが気がつきます。
このような状態から考えると、大きな問題が起こりにくいことが理解できるはずです。
現代のように老人が一人暮らししている環境などを考えると、グループホームの存在はとても大きいことが理解できます。
これに対して、シングルマザーの家庭の子供などもやはり同様のことがいえます。
核家族化が進んでいることにより、本来であれば親が働きに行っている間おじいちゃんやおばあちゃんなどが家にいるためわざわざ子供を一人ぼっちにする事はありませんでした。

まとめ

しかし最近は、祖父母と別の家で暮らしているケースが多いため、子供が1人になりがちです。
もちろん核家族化したことによるメリットがないわけではありません。
例えば、嫁と姑の問題等は一切発生せず、確執が生まれにくいといえます。
また別々の価値観を持っていることから、それぞれ違う家に住んだ方がストレスが少ないと言えるでしょう。
このようなメリットはあるものの、やはり孤独になりやすいと言う意味においては問題があると言わざるを得ません。

 

参考リンク
あん福祉会

最終更新日 2025年5月19日 by leshal