炭酸泉の温泉の特徴

炭酸泉の温泉の特徴

日本にはさまざまな温泉の種類がありますが、炭酸泉という種類の源泉をご存じでしょうか?
炭酸泉とは、中に二酸化炭素(炭酸)が溶け込んでいるお湯のことで、ソーダのようにブクブクと炭酸が泡立っているのが特徴です。
一見ただの炭酸水のように思われてしまいますが、シュワシュワと泡立っており、手で触れると心地よい刺激を受けることができます。

炭酸泉を源泉としている温泉も多く、天然の炭酸泉と人工の炭酸泉の2種類があります。
温泉の場合、天然の炭酸泉に出会えることは実はまれで、世界的に見ても源泉はそこまで多くありません。

これは日本でも同様で、天然の炭酸泉がわき出ている地域は限られています。
日本の場合は大分県の炭酸泉が有名で、温泉の温度も程良く、勢いのある泡が特徴的な極めて良質な源泉となっています。

参照ページ/東北山形県で掛け流し高濃度炭酸泉を楽しめる温泉宿

温泉は日本のように火山が多くある地域でよく源泉がわき出ます。
現在では東京都心部を深く掘るだけでも温泉が出るほどで、日本に関しては温泉の出ない地域がほとんどないと言っても良いくらいです。
しかし炭酸泉が掘り当てられることはまれで、ほとんどは二酸化炭素の溶け込んでいない温泉か、溶け出ていてもほとんど勢いがなく、炭酸泉と呼べない源泉となっています。

炭酸泉が作られる理由は、地下の二酸化炭素濃度によります。
温泉は基本的に地下1キロ近くの深い場所にありますが、その周辺に二酸化炭素が多く含まれている場合、炭酸泉になることがあります。
周囲の土壌から長い年月をかけて二酸化炭素が水に溶け込み、ソーダやラムネのような勢いある炭酸泉が作られます。

また、炭酸ガスは熱湯などに溶けにくいという性質があります。
そのため、温泉の温度が高すぎると二酸化炭素が分離してしまい、炭酸泉が出来ることが無いのです。

炭酸泉が生まれるためには、熱すぎず冷たすぎず、適度にぬるい温度でないといけません。
炭酸泉の温泉が人肌程度の温度になっているのは、こういった理由があります。

最終更新日 2025年5月19日 by leshal