「神社本庁がどこにあるのか知りたい」
「伊勢神宮に興味がある」
「神社本庁を参拝する際のルールが知りたい」
日本にはたくさんの神社がありますが、それぞれに信仰している宗派や役割が異なります。
どのような意味を持って建てられているかを知るだけでも神社に対する印象が変わります。
神社本庁は伊勢神宮を本宗と仰ぐ神社であり、全国8万社を包括する組織として誕生しました。
その設立は昭和21年へと遡ります。
日本に根付く神道の考え方を広める役割を担いつつ、その存在感を高めています。
神社本庁を参拝する際にはその作法を把握しておくことが大切です。
基本的な作法はいわゆる二拝拍手一拝と呼ばれるものであり、最初に二度拝んだ後に柏手を1回うち、最後にもう一度拝みます。
これはあくまで基本形であり、これを形式的に行うことは好ましくありません。
多少間違っていたとしても心を込めて行うことが、形式的に行うことによりも重要となります。
これは御神威をいただくということで伝統的に実施されてきたものです。
手水にも作法があります。
神社本庁には手水舎と呼ばれる場所があり、参拝時にはまずそこを訪れることが欠かせません。
手水舎の前に立ったら、水盤に向かって右手で柄杓を取ります。
そのまま水盤の水をくみ上げていき、右手を洗います。
その後左手に持ち替えて同様の動作を実施します。
そうしたのちに、柄杓に直接口を付けないように注意して口をすすぎます。
最後に左手をもう一度流します。
この右と左は基本的に利き手に関係なく、この順番に行うのが良いとされます。
もしも、怪我などを理由としてこの動作を行えない場合には、行える範囲で問題はありません。
形はあくまで形であり、本質的には心が最も重要です。
神社本庁では玉串をささげることを大切にしています。
玉串とは、瑞々しい榊の枝で作られているものであり、木綿や紙垂などが取り付けられていることが多いです。
これは伝統的にお供えられてきたものであり、神社において欠かせないものといえるでしょう。
玉串を供える際にはまず右手で榊の根元のほうを上から持ち、左手で先の方を下から支えます。
この体勢が基本となりますが、少しややこしい部分もあるのでインターネットなどで画像を確認しておくことをお勧めします。
その姿勢を作れた後は玉串の先を時計回りに90度回します。
12時から3時の方に回すので、逆にならないように注意しておきましょう。
左手を下げて元をもって祈念を込めます。
この祈念を込めるという動作が慣れない方には少しわかりづらいかもしれません。
最初のうちは目をつぶって雑念を浮かべないようにするという形で問題ないといえます。
そこまで出来たら右手を放してから玉串をさらに時計回りに回して、下から支えることになちます。
他の作法に比べても少し難しい部分が多いですが、多少間違えても問題はありません。
真摯な気持ちで参拝をするということが大切です。
神社本庁ではおみくじを引くことが出来ます。
一般的には個人の運勢や吉凶を占うために用いられるおみくじですが、実際には様々な種類があります。
引いた後の紙には、生活全般の参考になるような和歌が載せられているものも少なくありません。
おみくじは引いてから一喜一憂するためのものではなく、御神慮を仰ぐことでその後どうしていくべきかの参考にするものです。
最終的に決めるのは自分ですが、1つのアドバイスをもらえると考えておきましょう。
生活の指針を決める上では極めて重要なものとなります。
とはいえ、神社を訪れたからといって必ずおみくじをひかなければならないわけではありません。
あくまで個人の自由となっています。
おみくじは引いた後に持ち帰っても問題ありません。
神社本庁では神事がたびたび執り行われます。
普段の参拝とはまた違った特徴を持ったものであるため、参拝の際にはいくつか知っておくべきことがあります。
多くの方が祈願することの1つは安産祈願です。
これは妊娠5カ月目の戌の日に祈願されるものであり、安全を祈願して岩田帯を巻きます。
戌の日に行うのは犬が多産であることにあやかる意味があります。
加えてよく吠えて家を守る邪鬼を祓う意味合いもあり、縁起が良いといえるでしょう。
出産後には産湯が提供されます。
産湯に塩や酒を入れることで風邪をひかないともいわれていましょう。
子どもが初めてお参りすることは初宮参りと呼ばれます。
これは氏神様に誕生の奉告と御礼をするものです。
男子と女子で日程がやや異なります。
男子の場合には31日目、女子の場合には33日目に行われるのが一般的です。
とはいうものの、地域によってやや違いがあり、神社もそちらに対して柔軟に対応してくれます。
事前に予約をしておくことが大切です。
多くの方からお祝いされることに意味があるので、周囲の方々の都合の良い日に合わせることをお勧めします。
生後百日を過ぎるとお食い初めがあります。
一生食べ物に困らないようにしたものであり、お膳を用意して食べる真似をします。
このような信仰はいずれも神社にとってとても大切なものです。
最終更新日 2025年5月19日 by leshal