「ゆくゆくはフリーランスエンジニアとして独立したい。自分の力を試してみたい。」と、正社員で働いている方もこのように考えることがあるのではないでしょうか。
またそうでなくても、自分の実力はもっと評価されても良いのではないか、年功序列の社会ではなく実力主義の評価制度であればもっとモチベーションが上がるのに、と考えている方もいらっしゃるでしょう。
フリーランスになれば、月100万円といった高単価案件を獲得して高収入を得られると噂で聞くことも多いでしょう。
その期待感から昨今では、会社に雇われない、いわゆる「フリーランス」という働き方を選ぶ人が増加しています。
しかし、仕事の仕方やスキルをしっかりと身に着けないまま、実力をしっかりと付けずに独立してしまうと、あとで大変な目に遭ってしまうこともあることも事実です。
そこで、フリーランスとは何か、どういった働き方なのか、そもそもフリーランスと正社員の違いは何かについて解説していきます。
まず、フリーランスと正社員の契約の違いから見ていきます。
正社員は勤務先の企業と直接雇用契約を締結して働きます。
雇用契約とは、雇用者と労働者の間で結ばれる契約であり、原則として労働基準法上の保護を受けられる制度となっています。
労働基準法上で保護されている正社員は、正当な理由がないかぎり簡単には解雇されません。
また、会社の社会保険制度も利用できるので、突然職を失う不安やリスクが少なくなります。
一方フリーランスの場合、主に準委任契約や請負契約などを結びます。
主な契約形態は2種類あり、自分が行った業務に対して報酬が支払われる「準委任契約」と、成果物をクライアント企業に納品することで報酬が支払われる「請負契約」があります。
このようなフリーランスでの就業形態は、正社員と違って原則として労働基準法による保護を受けられません。
現在ではフリーランス協会に加入した方対象ではありますが、病気などによる入院時に給与が支払われる、所得保障制度などもあるため、まったく救済措置がないわけではありません。
能動的にこういった協会に加入する必要があります。
フリーランスは通常の企業の直接雇用とは違うため、業務上の都合で簡単に契約を解除されてしまう可能性もあるのです。
このように、正社員とフリーランスはそれぞれ契約の違いがあり、正社員は企業と雇用契約を結び、フリーランスは主に準委任契約や請負契約などを結びます。
通常、エンジニアがフリーランスに転向するにあたっては、高い技術力や実務経験が必要とされます。
フリーランスは、専門的かつ高度なスキルを提供することで報酬を得るのが一般的だからです。
フリーランスエンジニアに必要なスキルの例としては、 プログラミング能力やインフラ(ネットワーク、サーバー等)を扱う技術、各種ITツールを使いこなす力 などが挙げられるでしょう。
案件参画時に求められる技術力は、契約内容や担当する作業、職種により異なります。
自らの市場価値を高めるためには、強みとする分野以外の技術も身につけ、スキルを複合化することが効果的であると考えられます。
保有スキルが多いほど、対応できる業務や参画可能な案件が増えるためです。
またフリーランスであっても会社員と同様に、他の人たちと協力して作業することが多いです。
フリーランスだからといって一人で仕事をするわけではないのです。
そのため、コミュニケーション力が重要となっていきます。
コミュニケーション力がなければ、案件を取ってくることがまず難しいですし、クライアントとの信頼関係を築くことで仕事がしやすくなったり、仕事を振ってもらえることに繋がります。
私はフリーランスだからこそ、このコミュニケーション力を磨いていくことが成功への重要な要素だと考えています。
雑談や相手を持ち上げるようなことをしろ、と言ってるわけではありません。
コミュニケーションというのは、相手の考えている意図を的確に読み取り、その意図に対して適切な回答をすることで相手に煩わしい思いをさせないということです。
簡単に言えば、一を聞いて十を知るということです。
これを実践するためには論理的思考力、ロジカルシンキングが重要な要素になってきます。
ロジカルシンキングを鍛えるためには読書がおすすめです。
読書をすることで思考力や読解力が鍛えられ、相手が言っていることを素早く理解できるようになります。
最後にフリーランスエンジニアになりたい方へ、伝えたいことをまとめます。
本当に稼ぎたい、自分の実力を試したくてフリーランスエンジニアになるのであれば、覚悟をもって本気で取り組んでください。
中途半端な気持ちや自分への甘えを捨て、自分は独立して生きていくんだという強い気持ちをもっていれば、必ず成功します。
まずはフリーランスエンジニアとは何かという根本的なことをしっかりと抑えつつ、上記で挙げた、コミュニケーション力とロジカルシンキング力を鍛え、自分の持っている技術力を掛け合わせれば、仕事を必ず取ってくることができます。
最終更新日 2025年5月19日 by leshal